オリパは買わない方がいい？元カードショップ店員が語る「オリパの裏側」

本記事では、オリパを購入しようか悩んでいる方に向けて「オリパは買わないほうがいいのか」について解説しています。

なぜオリパを買わない方が良いと言われているのか、オリパを安全に楽しむための対策なども紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

オリパは買わない方がいい？

オリパを買わない方が良いのか最初に結論から述べると、損をするリスクを考慮することができていたり、しっかりと信頼できるお店を選んでいればオリパを購入しても問題はないでしょう。

オリパは高額なカードや希少なボックスなど、トレカ好きにはたまらない内容となっていますが、オリパ＝宝くじのような物なので、購入者自身が損をしてしまう確率の方が高くなっています。

そのため、外れが続いて出費が大きくなってしまうリスクを避けたいのであれば、オリパは買わないべきです。

信頼・安心できるお店を確認しよう

オリパを買う際は信頼・安心できるお店を確認してから購入しましょう。

また、オリパを購入する際は、残りの口数などを目視で確認できるカードショップでオリパを購入することを推奨しますが、オンラインオリパでも優良店は多く存在するので、自身でしっかりとお店のチェックを行うことが大切です。

ポケカレッジではおすすめのオリパ優良店をまとめているので、以下のリンクの記事も参考にしてみてください。

外れるリスクがあることも理解する

信頼できるお店でオリパを購入しても、目当てのカードや当たりが出ないことがあります。

オリパの口数が少なくても、外れを引くというリスクが必ずあるので、オリパを引く際はこのことをしっかり肝に銘じてからオリパを引くようにしましょう。

どうしても欲しいカードはシングルで買う

どうしても本当に欲しいカードがある！という場合は、オリパでギャンブルするよりも確実にシングルで購入することをおすすめします。

少額で欲しいカードが当たればアドとなりますが、高額なカードが少額で当たるのは本当に運の良い一握りの人なので、あまり期待しすぎないということも重要です。

なぜ買わない方がいいと言われているのか

オリパを調べていると「買わない方がいい」という予測キーワードで出てくることがありますが、なぜ買わない方がいいと言われているのか気になっている方も多いのではないでしょうか？

簡単にまとめると以下のようなことが理由でオリパを買わない方がいいと言われています。



探すと他にも買わない方がいいと言われている理由が沢山でてきますが、大きな原因としては上記の4点が主にオリパを購入することが推奨されない理由となります。

この項目では、オリパがなぜ買わない方がいいと言われているのか詳しく解説していきます。

自制心がないと出費がとんでもない額になる

オンラインオリパを買わない方がいいと呼ばれる大きな理由ですが、自制心をちゃんと持っていないと出費額がとんでもないことになってしまいます。

オンラインオリパはカードショップで売られているオリパに比べて、口数が非常に多いため、当たりが出るまで引こうと思うと数万円～数十万円、オリパの種類や金額によっては100万円以上かかってしまう場合があります。

そのため、当たりが出るまでムキになってオリパを引いてしまうと、目当てのカードが出た際には、シングルで買っていた方が安かった・・・ということもあるため、オンラインオリパは買わない方がいいと言われています。

必ず当たりが残っているとは限らない

こちらもオンラインオリパでよくある話ですが、オンラインオリパは大当たりのカードが他のユーザーに引かれても当たりが残っているのか確認する方法がありません。

そのため、当たりが残っていないオリパを買ってしまっている可能性もゼロではないので、お金を無駄に使っているだけということもあり得ます。

このようなことからも、オリパを購入すべきではない！と考えられています。

カードの状態が分からない場合が多い

オリパは、カードの状態が記載されていなかったり、状態が確認できないようになっていることが多いため、当たりカードが出たけどカードに傷が付いていたということがあります。

また、多少な傷ならまだしも、酷いケースだと角が折れていたなど、カードの価値を著しく下げてしまうような状態のカードが届いたという報告もSNSなどで挙がっていました。

このようにカードの状態が目視で確認できることが少ないので、神経質な方はオリパを購入すべきではないと言われています。

過去に「詐欺」などの事例があった

オリパでは過去に当たった商品が届かなかったなど「詐欺」の事例がありました。

大手のカードショップや有名なオンラインオリパサイトだとこのようなことはありませんが、個人で販売されているようなオリパだと、このような詐欺の被害に合うリスクがあります。

詐欺の被害にあってしまうと、自身が損をすることは勿論ですが、貴重な時間なども奪われてしまうことになるので、注意喚起を含めてオリパを引くな！と言われていることもあります。

オリパを安全に楽しむにはどうしたら良い？

これまで紹介してきたことを踏まえて、それでも欲しいカードがあるからオリパを引きたい！と考えている方に向けて、オリパを安全に楽しむのか解説していきます。

最新の口コミや評判をチェックしておく

今や店の評価がインターネットで丸わかりの時代です。

口コミ・評判を見て、あまりに評価が悪いところは避けておきましょう。



SNSでの華やかな当たり報告を見ると、ついオリパを買いたくなる気持ちも分かります。しかし結論から言うと、オリパは損失リスクの高さや悪質業者の存在から、基本的には買わない方が賢明です。この記事では、元カードショップ店員が「買わない方がいい5つの理由」を解説すると共に、当たりが出にくい仕組みといった「オリパの裏側」を暴露します。後悔しないための注意点や、より確実なカードの集め方も分かるので、冷静な判断ができるようになります。

オリパを買わない方がいいと言われる5つの理由

オリパは、お目当てのレアカードを通常より安く手に入れられるかもしれないという、夢のある商品です。しかし、その一方で「オリパは買わない方がいい」という声が後を絶たないのも事実です。なぜ、そのように言われるのでしょうか。そこには、オリパという商品の特性に起因する、いくつかの無視できないリスクが存在するからです。この章では、多くの方が懸念する5つの大きな理由を、一つひとつ掘り下げて解説していきます。

損失リスクが想定以上に高い仕組み

オリパの購入を検討する際、最も理解しておくべきなのが「還元率」という考え方です。還元率とは、販売価格の総額に対して、封入されているカードの市場価値の総額がどのくらいの割合かを示す数値のことです。例えば、1口1,000円のオリパが100口ある場合、売上総額は10万円になります。もし、封入カードの合計価値が8万円であれば、還元率は80%ということになります。つまり、オリパ全体を購入したとしても、2万円の損失が出る計算になるのです。 もちろん、運が良ければ購入額を大きく上回る「アド（アドバンテージ）」を得られることもありますが、その裏では多くの人が購入額を下回る「アド損」を経験しています。特に高額なオリパほどハイリスク・ハイリターンになる傾向があり、大当たりを夢見て多額の投資をした結果、シングルカードで購入した方がはるかに安かった、というケースは珍しくありません。

詐欺や悪質業者の被害事例が増加中

残念ながら、オリパ販売には悪質な業者が存在するのも事実です。 SNSの個人間取引などを中心に、詐欺被害の報告が年々増加しており、その手口も巧妙化しています。 例えば、「大当たりカードが最初から入っていない」「当たりが出た後に補充せず、ハズレだけのパックを売り続ける」といった、いわゆる「当たり抜き」は典型的な手口です。 また、実際には封入されていない希少なカードを広告に掲載して購入を煽る「虚偽広告」や、代金を支払っても商品が発送されないといった悪質なケースも報告されています。 このように、販売者を信頼できるかどうかが不透明な場合が多く、購入者側が一方的に損をするリスクを常に抱えている点が、「買わない方がいい」と言われる大きな理由の一つです。

依存症になるリスクと金銭的破綻の危険性

「あと1回引けば当たるかもしれない」という期待感が、オリパの最大の魅力であり、同時に最も危険な側面でもあります。特にオンラインオリパは、クレジットカード決済で手軽に購入できるため、金銭感覚が麻痺しやすい傾向にあります。この射幸心を煽る仕組みは、ソーシャルゲームのガチャやギャンブルと非常によく似ており、強い依存性を引き起こす危険性があります。 最初は軽い気持ちで始めたとしても、当たりが出ないことでムキになり、気づけば自制心を失って生活費にまで手を出してしまうケースも少なくありません。 このように、オリパは単なるカード購入という行為を超えて、ギャンブル依存症に近い状態に陥り、最悪の場合は金銭的な破綻を招くリスクをはらんでいるのです。

カード状態の不透明さによるトラブル

実店舗であれば手に取って確認できますが、オンラインオリパの場合、購入前にカードの状態を細かくチェックすることは不可能です。 販売サイトに「美品」と記載されていても、その基準は販売者によって様々であり、実際に届いたカードを確認すると、価値を大きく損なうような白欠けや線傷、凹みなどが見つかるトラブルが頻繁に発生しています。 ひどいケースでは、角が折れていたり、偽物のカードが封入されていたりすることさえあります。 希少な当たりカードを引けたとしても、その状態が悪ければ期待していた価値はなく、喜びが失望に変わってしまいます。こうしたカードの状態に関する不透明さは、コレクターにとって極めて大きなリスクと言えるでしょう。

法的グレーゾーンの問題点

オリパの販売は、現在のところ明確に法律で規制されているわけではありませんが、いくつかの法的な問題を指摘する声も上がっています。 例えば、その射幸性の高さから「賭博罪」に抵触するのではないかという議論があります。 また、実際の内容よりも著しく優良であると誤認させるような広告は、「景品表示法」の有利誤認表示や優良誤認表示に違反する可能性があります。 例えば、当たり確率を偽って表示したり、封入されていないカードを広告に使用したりするケースがこれに該当します。 このように、法的な整備が追いついていないグレーゾーンな商品であるため、トラブルが発生した際に消費者が十分に保護されない可能性があることも、購入をためらわせる一因となっています。

元カードショップ店員が語る「オリパの裏側」

華やかな当たりカードの裏で、オリパがどのような仕組みで成り立っているのか、気になったことはありませんか。カードショップの店員として働いていた経験から、少しだけその「裏側」をお話しします。もちろん、ここでお話しすることが全ての店舗に当てはまるわけではありません。しかし、オリパの仕組みを知ることで、より賢く、そして安全にオリパを楽しむ手助けになるはずです。

"ハズレ枠"にされやすいカードには傾向がある

オリパの購入者が最も気になるのは当たりカードですが、販売する側にとって重要なのは「ハズレ枠」をどう構成するかです。オリパは、店舗の在庫整理という側面も持っているため、どうしてもハズレ枠には特定の傾向が生まれてしまいます。具体的には、シングルカードとして値段が付けにくい、あるいは売れ残ってしまったカードがその役目を担うことが多いのです。どのようなカードがハズレ枠になりやすいか、具体例を下の表にまとめてみました。

このように、ハズレ枠は店舗側の事情を色濃く反映しています。オリパを購入する際は、こうしたカードが入っている可能性も十分に理解しておくことが大切です。

自販機オリパの当たりは一番"後ろ"

「自販機のオリパは、最後のほうに当たりが仕込まれている」という話を耳にしたことがあるかもしれません。これは半分正解で、半分は都市伝説のようなものです。確かに、物理的にカードを排出する仕組み上、店側が意図的に当たりの位置を操作することは可能です。多くの店舗では、高額な当たりカードがすぐに抜かれてしまうと、残りのパックが売れ残るリスクがあるため、序盤に大当たりを配置することは少ない傾向にあります。

しかし、「一番後ろが絶対に当たり」というわけではありません。ランダムにシャッフルして補充する店舗もあれば、当たりが抜かれたらすぐに補充する店舗もあります。そのため、「後ろのほうが出やすいかもしれない」くらいの気持ちでいるのが健全でしょう。ラストワン賞が設定されている場合は、最後まで引く価値がありますが、それ以外で深追いするのは注意が必要です。

残り口数の少ないオリパの方が当たりやすい

確率論で考えれば、これは間違いありません。例えば、全100口の中に当たりが1つあるオリパなら、最初の当選確率は1%です。しかし、残り10口まで減れば、当たりがまだ残っている場合に限り、当選確率は10%まで跳ね上がります。ただし、最も重要なのは「当たりが本当にまだ残っているか」という点。

優良店であれば、大当たりが出た時点でそのオリパの販売を終了したり、「大当たりが出ました！」とお知らせを出したりします。しかし、中には当たりがなくなった後も販売を続ける悪質なケースも考えられます。残り口数が少ないからといって安易に飛びつくのではなく、「なぜこのオリパは売れ残っているのだろう？」と一度冷静に考えてみる視点も必要です。もしかしたら、他の多くの人が挑戦して「当たりはもうないだろう」と判断した後なのかもしれません。

オリパで失敗する人の共通パターン

オリパの購入で思わぬ損失を被ってしまう人には、いくつかの共通したパターンが見られます。射幸心を煽るその仕組みから、一度夢中になると冷静な判断が難しくなりがちです。自分は大丈夫だと思っていても、気づけば「もっと、もっと」と後戻りできない状況に陥ってしまう危険性が潜んでいます。ここでは、そんな失敗の渦に巻き込まれやすい3つの典型的なケースについて、具体的な行動や心理と共に詳しく解説していきます。

自制心を失って散財するケース

失敗するパターンとして最も多いのが、自制心を失ってしまうケースです。「あと一枚引けば当たりが出るかもしれない」「ここまで投資したのだから、元を取るまでやめられない」といった心理が働き、気づけば予算を大幅に超える金額をつぎ込んでしまいます。特にオンラインオリパは、クレジットカードで手軽に購入できるため、金銭感覚が麻痺しやすい傾向にあります。「当たりを引く」という目的が「お金を使う」という行為そのものにすり替わってしまい、結果的にシングルカードで購入した方がはるかに安く済んだ、という本末転倒な事態に陥るのです。

SNSの当たり報告に影響されるケース

X（旧Twitter）やYouTubeなどで目にする「神引き」「爆アドゲット」といった華やかな当たり報告は、オリパ購入の大きな動機付けになります。 しかし、そうした報告を目にして「自分も同じように幸運を掴めるはずだ」と安易に考えてしまうのは非常に危険です。SNS上に現れる成功体験は、その裏にある無数の「ハズレ報告」が可視化されていない氷山の一角に過ぎません。インフルエンサーによるプロモーション案件である可能性も考慮すべきでしょう。他人の成功体験を自分の未来と重ね合わせ、過度な期待を抱いてしまうと、現実とのギャップから冷静な判断力を失い、結果的に大きな損失を招くことになりかねません。

還元率を理解せずに購入するケース

オリパの「還元率」という言葉の意味を正しく理解しないまま購入を続けることも、失敗につながる典型的なパターンです。還元率とは、販売総額に対して、封入されているカードの市場価格がどのくらいの割合かを示す数値のことです。 例えば、1口1,000円で全100口（販売総額10万円）のオリパがあり、中のカードの合計査定額が7万円だった場合、そのオリパの還元率は70%となります。つまり、オリパはビジネスである以上、基本的に還元率は100%を下回るように設計されているのです。大当たりカードの華やかさに目を奪われがちですが、大多数を占めるハズレカードの価値も含めて、トータルでは購入者が損をする仕組みになっていることを理解しておく必要があります。 「最大還元率5000%」といった表記は、たった1枚の大当たりカードを引いた場合の話であり、ほとんどのパックはその数値を大きく下回ることを忘れてはいけません。

それでもオリパを買うなら知っておくべき注意点

オリパに潜む様々なリスクを理解してもなお、その魅力に惹かれる方は少なくないでしょう。宝くじのようなドキドキ感や、お目当てのカードを引き当てた時の喜びは、トレーディングカードの醍醐味の一つです。しかし、無計画に手を出すのは禁物です。ここでは、後悔せずにオリパを楽しむために、購入前に必ず押さえておきたい具体的な注意点を、元カードショップ店員の視点から詳しく解説していきます。

信頼できる優良店の見分け方

オリパで失敗しないための最も重要な第一歩は、信頼できる販売店から購入することです。特にオンラインオリパは手軽な反面、悪質な業者も紛れ込んでいるため、お店を慎重に見極める必要があります。これから紹介するポイントを一つひとつ確認し、安心して楽しめるお店を選びましょう。

公式認定店舗のチェックポイント

「公式認定」という言葉に明確な基準はありませんが、信頼性の高い店舗には共通する特徴があります。特にオンラインでオリパを購入する際は、以下の点を必ずチェックしてください。

• 古物商許可証の記載があるか
  中古のカードを取り扱う場合、事業者は「古物商許可」を取得し、その番号をウェブサイトなどに明記する義務があります。 この記載がない、あるいは番号を調べても実在しない場合は、法律を守っていない危険な業者である可能性が極めて高いでしょう。
• 特定商取引法に基づく表記が明確か
  オンラインショップには、事業者の氏名（名称）、住所、電話番号などの情報を記載した「特定商取引法に基づく表記」のページが必須です。この情報がきちんと掲載されているかは、信頼性を判断する基本的な指標となります。
• 運営実績と会社の透明性
  運営期間が長く、多くのユーザーから利用されている店舗は、それだけで一つの信頼の証と言えます。 運営会社の情報が公開されており、どのような企業がサービスを提供しているのかが分かるお店を選ぶと、より安心感が増します。

口コミと評判の正しい確認方法

購入者の生の声である口コミや評判は、お店選びの重要な参考情報です。 しかし、その情報を鵜呑みにせず、正しく見極めるための視点を持つことが大切です。

• SNSでの多角的な情報収集
  X（旧Twitter）などで「（店名） オリパ」と検索すると、当たり報告だけでなく、カードの状態や梱包、発送の速さなど、様々な観点からの感想を見つけることができます。 良い評判だけでなく、悪い評判にも目を通し、その内容が自分にとって許容できる範囲のものか判断しましょう。
• 当たり報告以外のレビューを重視する
  当たり報告は射幸心を煽る一方で、お店の全体像を映し出すものではありません。「ハズレだったけど内容は納得できた」「発送が丁寧で安心した」といった、当たり外れ以外の部分に関するレビューこそ、そのお店の誠実さを測る上で非常に参考になります。
• 極端な評価には注意する
  レビューが不自然なほど高評価ばかりのサイトは、サクラによる偽の評価である可能性も考えられます。 逆に、感情的な低評価が少数あるだけなら、過度に気にする必要はないかもしれません。多くのユーザーがどのような評価をしているか、全体的な傾向を掴むことが重要です。

予算管理と購入ルールの設定方法

オリパの最も恐ろしい側面は、その射幸心からくる依存性です。「次こそは当たるはず」という気持ちが、気づかぬうちに大きな出費へと繋がることがあります。そうした事態を避けるために、自分自身で厳格なルールを設けることが不可欠です。

• 「月に使える上限金額」を明確に決める
  まず最初に、「オリパには月にいくらまで」という具体的な上限予算を設定しましょう。お小遣いや給料の範囲内で、生活に支障の出ない金額に設定することが鉄則です。
• 「もう一回」を防ぐためのマイルールを作る
  予算とは別に、「1日に引くのは〇回まで」「大当たりが出たらその日は終わり」「予算を使い切ったら潔く撤退する」といった、自分なりの購入ルールを設けましょう。感情に流されず、ルールに従って行動することで、無駄な散財を防ぐことができます。
• 購入記録をつけて収支を可視化する
  いつ、どこで、いくら使い、どのような結果だったかを記録する習慣をつけましょう。スマートフォンアプリやノートなどを活用して収支を可視化することで、自分がどれだけのお金を使っているかを客観的に把握でき、冷静な判断を下す助けとなります。

オンラインオリパとリアル店舗の違い

オリパはオンラインとカードショップなどの実店舗の両方で購入できますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します。 自分のスタイルに合った購入方法を選ぶために、両者の違いを正しく理解しておきましょう。

手軽さと種類の豊富さを求めるならオンライン、自分の目で確かめて納得感を得たいならリアル店舗というように、それぞれの特徴を理解し、自分にとって最適な方法を選ぶことが、オリパを賢く楽しむための鍵となります。

オリパよりも確実な代替手段

オリパのドキドキ感は魅力的ですが、どうしても欲しいカードがある場合や、リスクを避けたいと考えるなら、もっと確実な方法が存在します。オリパはあくまで余剰資金で楽しむエンターテイメントと割り切り、コレクションの充実や資産形成を目指すのであれば、これから紹介する手段を検討してみてはいかがでしょうか。賢く立ち回ることで、より満足度の高いトレーディングカードライフを送れるはずです。

シングルカード購入のメリット

特定のカードを狙ってオリパを買い続けるのは、ゴールが見えないマラソンのようなものです。どうしても手に入れたい一枚があるのなら、シングルカードとして直接購入するのが最も確実で、結果的に安く済むことが多いのです。カードショップやフリマアプリでは、数多くのカードが単品で販売されています。オリパで何万円も使った末に手に入らないリスクを考えれば、初めから数千円、数万円を出して目当てのカードを購入する方が、精神的にも金銭的にも健全と言えるでしょう。また、シングル購入の大きな利点は、カードの状態を自分の目で見て、納得した上で購入できる点にあります。特に高額なカードほど、わずかな傷が価値を大きく左右するため、このメリットは計り知れません。

公式パック・ボックスとの比較

「自分でパックを開ける楽しみを味わいたい」という気持ちは、カード好きなら誰もが持っているものでしょう。その欲求を満たしたいのであれば、オリパではなく、メーカーから公式に発売されている新品のパックやボックスを購入することをおすすめします。公式商品は、収録されているカードリストが事前に公開されており、レアカードの封入率もある程度決まっています。もちろん、お目当てのカードが必ず出るとは限りませんが、怪しい業者による確率操作などの心配がなく、安心して開封の儀式を楽しめます。また、テーマに沿ったカードがまとめて手に入るため、特定のデッキを組みたい場合や、コレクションのベースを作りたい時にも非常に効率的な手段となります。

トレード・買取を活用した資産形成

トレーディングカードは、その名の通り「交換（トレード）」することも楽しみの一つです。もしあなたの手元に、自分は使わないけれど他の人が欲しがっているカードがあるなら、それを元手に欲しいカードを手に入れる道が開けます。友人同士や、カードショップが開催するイベントなどでトレードを持ちかけてみるのも良いでしょう。また、不要なカードを専門の買取店に売却し、その資金で新しいカードを購入する「資産の循環」も非常に賢い方法です。オリパでハズレを引いてがっかりするのではなく、手持ちのカードという資産を活かすことで、金銭的な負担を抑えながらコレクションを充実させることが可能になります。まずは自分のカードボックスを見直し、眠っているお宝がないか探してみてはいかがでしょうか。

まとめ

オリパには、思わぬレアカードが手に入るかもしれないという魅力がある一方で、本記事で解説したように、高い損失リスクや悪質業者の存在、依存症の危険性など、買わない方がいいと言える多くの理由が存在します。特に還元率が不透明な仕組みや、状態の悪いカードがハズレ枠にされやすいといった裏側を知れば、安易に手を出すべきではないことがわかるはずです。SNSの華やかな当たり報告だけを鵜呑みにしてしまうのは、非常に危険なのです。

もちろん、すべてのオリパが悪質というわけではありませんが、購入する場合は信頼できる店舗を慎重に見極め、予算を徹底管理することが不可欠です。しかし、特定のカードが欲しいのであれば、シングルカードを購入する方が遥かに確実で健全な選択と言えるでしょう。オリパとの付き合い方は人それぞれですが、その射幸性の裏にあるリスクを十分に理解し、後悔のない判断をすることが何よりも大切です。